不動産の売却 好条件で成約するのに重要なのは成約事例よりタイミング?ライバルの有無が大きく影響?
2021/10/19
どうして成約価格に大きく差が出るの?
もちろん、売却を急いでいて業者買取で売却した、事故物件で安く売却した、室内がすごく汚かった…等々
明確な理由があり、成約価格が安い事例もありますが、今回はそれ以外のお話です。
成約する価格に大きな差が出るのは、私は売却開始、価格変更のタイミングが最も重要だと考えます。
特に戸数の多い大規模マンション、マンション、戸建ての密集した団地のような所に当てはまるケースが多いですが、
人が多く住んでいる所は、購入需要も多いですが、売物件も多いことが通常です。
一般の物件をお探しのお客様は、通常成約事例はあまりご存じないので、自分の希望条件の中で
ネットや広告、不動産屋からの資料提供等で候補物件を比較検討するのが通常です。
思ったより安くしか売れなかったケースは?
当初聞いた査定金額より、思ったより、大分安くなってしまったというケースで多いのは、
販売開始時には比較検討されるような近隣の売り物件(ライバル物件)が少なかったが、
新規に近隣売出物件が増えた、他の物件が金額を下げて価格競争になってしまったというケースが良くあります。
購入を検討される方の多くは、希望条件に合う、近い物件を複数資料請求し
その中で絞り込んで内覧や検討される場合が多いです。
近隣に自分の売出物件と概要が近いものが多いと当然金額の安いものから、売れていくのが通常ですので
売却成立時期も遅くなりますし、金額も安くなるケースが多くなってしまいます。
販売開始時、販売中の近隣物件の把握が重要です。
大切なのは販売を開始する時、販売開始後の近隣の自分の売却物件と概要が近く比較されるような物件が
新規で売りに出ていないか?金額変更は無いか?いくらで売れたのか?という情報の把握が重要です。
売却を急ぎで無い方は、ライバル物件が多い時の売出は避けるのも一つの手だと思います。
また売却開始後、『新規で近くで安く売りに出てきた』『金額を下げてきた』等の場合は
売出金額を下げる等の対策をとることが必要なケースもあります。
通常は売却を依頼すると、仲介業者から営業活動報告書や訪問、電話等で定期的に
販売状況の報告、近隣売り出し、成約事例、価格変更情報の提供はあると思いますが
報告、情報提供が少ない、無く案内や商談も入らないような状況であれば
放置されている可能性があるので、注意して下さい。